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木管五重奏にホルンが入っている理由

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院長(ファゴット吹き)のブログへようこそ!

 

私はオーケストラに所属していますが、
たまにフルオーケストラではなく、木管五重奏で演奏することもあります。

管楽器の五重奏には木管と金管がありますね。
木管五重奏は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、そしてホルン
金管五重奏は、トランペット2台、ホルン、トロンボーン、チューバ

一般的な構成はこんな感じ。

実は私はいつも疑問に思っていました。

なぜ木管五重奏に金管楽器であるホルンが入っているの?
そして木管五重奏に入っているホルンがなぜ金管五重奏にも入っているの?
(私はそんなに専門的に音楽の勉強はしてないので知らないことばかりです)

先日読んだ本にその答えがわかりやすく書いていました!
佐伯茂樹著の『おもしろ管楽器事典』です。

 

そうなった歴史的な背景は以下の通りだそうです。

 

木管五重奏にホルンが入っている理由

木管アンサンブルが盛んだった古典派時代には、ホルンは常に木管楽器と一緒に演奏されていた。この時代には、木管楽器と金管楽器の区分はそれほど重要ではなく、それぞれの楽器が活躍する場所の違いの方が重視されていた。

例えば、トランペットは宮廷の楽器であり、高い身分の人や軍人だけが演奏していた。
またトロンボーンは教会の楽器として使われており、一般市民が娯楽として演奏することはほとんどなかった。
しかし、ホルンは木管楽器とともに庶民の音楽家にも親しまれてきたため、木管アンサンブルの一員としてホルンが含まれるようになった。

 

 

金管五重奏にホルンが入っている理由

一方で、金管五重奏にホルンが加わるようになったのは比較的最近のことで、それ以前の金管アンサンブルは、コルネット、アルトホルン、テノールホルン、チューバなど、同じ系列のファミリーで組まれることが一般的だった(ブラスバンドのような編成)。

しかし、戦後になると、木管楽器のアンサンブルのように、各ファミリーの楽器を一本ずつ集めた形式が金管アンサンブルにも取り入れられるようになった。
これにより、現在のようにトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバの組み合わせが標準となったのである。

 

なるほど~!

ホルンさん大活躍ですね!

 

ホルンは木管楽器のような柔らかい音色から、金管楽器の力強い音色まで幅広く表現できるため、両方のアンサンブルで重要なポジションにいます。

ホルン奏者の友人が、木管五重奏と金管五重奏の両方に参加して大変な負担を感じているという話を聞いたことがありますが、それも重宝されているからですね!

 

木管五重奏と金管五重奏両方にホルンが含まれている経緯を見ると、歴史的背景や楽器の特性を知ることができ、音楽の世界がより深く楽しめるようになりました。

 

次回、管五重奏を聴くときにホルンがどのように活躍しているかぜひ注目してみてくださいね!。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪

 

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