新着情報一覧

演奏家も要注意!秋の乾燥が引き起こす体と喉のトラブル対策【金柑レシピ付き】

横浜で、 【楽器奏者専門ケアコース】がある
マッサージ・はり・きゅう治療SHOKOの
院長(ファゴット吹き)のブログへようこそ!

暑かった日々が去り、お店のディスプレイが温かみのある秋色に変わってきました。
ようやく、秋だなと思えます。

この季節の変わり目で、注意しなければならない大きな変化があります。
それは、「乾燥」

特に、管楽器を演奏される方にとって大事な「喉」のコンディションにも、乾燥は大きな影響を及ぼします。
今回は、秋から冬にかけて気になる体の乾燥対策と、演奏家の皆さんにぜひ試していただきたい、喉を守るための簡単ケアについてお話しします。

秋の乾燥が体に及ぼす意外な影響

「乾燥」というと、まずお肌のトラブルを思い浮かべる方が多いでしょう。もちろん、肌荒れやかゆみといった肌のトラブルは増えますが、極度の乾燥は体の内側にも様々な悪影響を及ぼします。

  • 感染症にかかりやすくなる: 鼻や喉の粘膜が乾燥すると、バリア機能が低下し、ウイルスや細菌が侵入しやすくなります
  • 血液がドロドロになる: 体内の水分が失われることで血液が濃くなり、血流が悪くなる可能性があります
  • ドライアイ: 目の表面が乾きやすくなり、目の疲れや不快感が増します

 

 

演奏家が特に気をつけたい「喉」のトラブル

管楽器奏者や声楽家、歌を歌う方にとって、喉の乾燥は大敵。

乾燥により喉の粘膜が炎症を起こすと、咳や痰が出やすくなったり、演奏中・発声中に喉のイガイガやヒリヒリといった不快感が生じやすくなります。ベストなパフォーマンスを発揮するためにも、喉のケアは欠かせないんです。

今すぐできる!乾燥対策の基本

乾燥から体を守るために、日々の生活で簡単にできる対策を始めましょう。

1こまめな水分補給を習慣に

「なんだか喉が渇いたかも…」と思った時は、すでに体は水分不足の状態です。
なので、そうなる前のケアが重要となります。

  • 時間を決めて飲む: 起床後、食事中(朝昼晩)、入浴前後など、時間を決めて意識的に水分を摂りましょう。
  • 「利尿作用の少ない」飲み物を選ぶ: コーヒー、アルコール、緑茶などは利尿作用があり、水分補給には不向きな場合があります。水や麦茶、ハーブティーなどがおすすめです。

2.湿度を意識する

快適に過ごせる湿度は、一般的に40%~60%と言われています。
湿度が40%を下回ると乾燥を感じやすくなるため、加湿器を上手に利用しましょう。

特に寝室の湿度は重要です。寝ている間に喉や鼻が乾燥するのを防ぎます。

3.症状に合わせたケアを

体のパーツごとに、乾燥のサインを見逃さずに対策しましょう。

  • 肌の乾燥: 入浴時はぬるめの温度で短めにし、洗身は泡で優しく。入浴後はすぐに肌に合った保湿剤を塗るのが鉄則です。
  • ドライアイ: 意識的にまばたきの回数を増やし、エアコンの風が直接顔に当たらないよう注意しましょう。
  • 喉を守る: マスクの着用は、吐く息に含まれる水分を閉じ込めるため、鼻や喉の粘膜を潤すのに非常に効果的です。

 

喉を大切にする演奏家におすすめ「金柑」パワー

乾燥対策の中でも、特に管楽器奏者におすすめしたいのが「金柑(きんかん)」!

金柑は、古くから風邪や喉の痛みに良い民間薬として使われてきました。

  • 東洋医学的な効能: 咳や痰を鎮め、喉を潤す作用があると言われています。
  • リラックス効果: 金柑の爽やかな香りは、体内の滞った「気(き)」を巡らせる作用もあり、ストレスによる気の塞ぎを改善する効果も期待できます。

普段から喉が弱いと感じている方は、同じく喉を潤す作用があるハチミツと組み合わせた金柑の甘露煮を常備しておくと、手軽に喉のケアができますよ。

 

簡単!金柑の甘露煮レシピ

喉に優しく、常備菜にもなる甘露煮のレシピをご紹介します。

【材料】

  • 金柑:300g
  • 米酢:1/4カップ
  • 水:1/4カップ
  • ハチミツ:大さじ3

【作り方】

  1. 金柑を水でよく洗い、ヘタを取り除きます。
  2. 縦に5箇所ほど切れ込みを入れ、水(分量外)に10分つけてアク抜きをします。
  3. 鍋に金柑、米酢、水、ハチミツを入れ、弱めの中火で煮ます。
  4. アクが浮いてきたら取り除き、煮汁が1/3程度になったら火を止めます。

(参照:『漢方効能&レシピ帖』(早乙女孝子著・つちや書店)より)

体の乾燥は、パフォーマンスの低下だけでなく、健康全体に関わる重要なサインです。日々のちょっとした意識とケアで、秋の乾燥を乗り切り、演奏を思いきり楽しみましょう!

注意: 咳や喉の痛みがひどい場合、または長引く場合は、自己判断せずにお近くの病院を受診してご相談ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

PAGE TOP