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【ポイントは呼吸!】音色を美しくする姿勢とは?

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楽器を演奏する皆さんにとって、「姿勢」は音色やテクニックの土台となる、非常に重要な要素。

レッスンで先生に、「背筋をすっと伸ばして」「体幹で支えて」といった指導をよく受けると思いますが、実は
「きれいな姿勢」とは、
「無理のない姿勢」

のことなんです。

無理なく自然に保てる姿勢こそが、演奏中の骨格のズレや特定の筋肉への負担を減らし、体の内側、つまり内臓や血流にまで良い影響を与えてくれます。

でも…長年のクセや、デスクワーク・スマホ使用などで背中が丸まり、「伸ばした姿勢を保つこと自体がしんどい…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、鍼灸師の視点から、演奏に集中できる無理のない姿勢を築くための、簡単な「呼吸リセット術」をご紹介します。

姿勢改善の第一歩は「気づき」と「呼吸」

演奏中の体は、楽器を支え、繊細な動きをコントロールするために、常に緊張を強いられています。
そんな時、体がよじれていたり、どこかに無理が生じていたりすると、当然、演奏全体の質にも影響してしまいます。

まずは、自分の姿勢が崩れていないか、「気づく」ことが大事!

💡チェックポイント

  • 背中は丸まっていないか? (特に譜面台を覗き込むとき)
  • 首が前にひょこっと出ていないか? (集中しているときに多く見られます)
  • 肩が上がって力が入っていませんか?

もし「あれ?」と思ったら、そこで一度、楽器から手を離して「呼吸」を意識してみてください。

吸って、はいて、吸って、はく

穏やかな呼吸を繰り返すことで、背中や肩に入っていた無駄な緊張が解け、無理なく背筋が伸ばしやすくなるはずです。

演奏のための準備は、まず「毎日欠かさずやっている呼吸」から整えること。
これが、美しい姿勢への第一歩です。

「自律神経と呼吸」の関係

集中力を要する演奏や練習では、無意識のうちに体が緊張し、交感神経が優位になりがちです。これにより、筋肉が固まり、呼吸が浅くなり、結果的に体の軸がブレやすくなります。

この体の緊張度合いを左右するのが「自律神経」。そして、その自律神経を整えるのに最も効果的なのが、呼吸なんです。

楽器奏者におすすめ!リラックスのための「丹田呼吸法」

リラックスに関わる副交感神経を優位にし、演奏直前や休憩時間にも使える「丹田呼吸法」をご紹介します。

この呼吸法は、体の中心(丹田)を意識することで、深いリラックス効果が得られ、演奏の土台となる体幹の感覚も養えます。

  1. 【吐く:デトックス】 おへその少し下あたり(丹田)をへこませながら、口から息を6くらいかけてゆっくり吐き切ります。このとき、体の中にある「焦り」や「無駄な緊張」といった「よくないもの」を出し切ることを意識します。
  2. 【吸う:チャージ】 丹田を膨らませながら、鼻から息を3かけて吸い込みます。今度は「リラックス」や「集中力」といったプラスのエネルギーを吸い込むつもりで。
  3. 【停止:リセット】 1秒息を止め、肩の力を抜きます。

このステップ(1〜3)を1分ほど繰り返すと、緊張で固まっていた筋肉が緩み、心と体がリラックスしてくるのを感じるはずです。

演奏家にとってのメリット

  • 体幹の安定: 丹田を意識することで、演奏時に必要な体幹の支えを感覚的に養えます。
  • 演奏中の力み防止: 緊張して体がカチコチになったと感じたら、この呼吸法で筋肉の無駄な緊張をリセットできます。
  • 集中力の向上: 呼吸を整えることで、過度な緊張が解消され、演奏への集中力が高まります。

演奏に必要な「きれいな姿勢」は、力で保つものではなく、呼吸によって内側から整えられるものです。

今日から、この簡単な呼吸法を取り入れて、無理なく、そして心地よく楽器と向き合える体を作っていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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