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夏の終わりの肩こり、“気虚”が原因?演奏家にも多い不調とは
夏の暑さが和らぎ、朝晩は過ごしやすくなりましたね。
でも、この時期に「なんだか身体がだるい」「肩がパンパンに凝っている」と訴える方が増えています。
特に楽器奏者の方は、肩や首を酷使することが多いため、季節の変わり目に肩こりを感じやすいもの。
でも、その原因は単なる「肩の使いすぎ」ではないかもしれません。れません。
東洋医学では、夏の終わりは体力や気力が消耗しやすく、「気虚(ききょ)」という状態に陥りやすいと考えられています。
あなたも「気虚」かも?
気虚とは、簡単に言うと身体のエネルギーが不足している状態のこと。バッテリー切れのようなイメージです。
以下のような特徴に心当たりはありませんか?
- 朝なかなか起きられない
- 少し動いただけでも疲れやすい
- 食欲がない、または食べてもすぐにお腹がいっぱいになる
- 集中力が続かない、やる気が出ない
- 風邪をひきやすい、なかなか治らない
楽器奏者に見られる気虚と肩こりの関係
楽器を演奏する方は、長時間にわたる練習や本番で、肩や腕、首に大きな負担をかけています。
気虚の状態だと、筋肉に十分なエネルギーが行き渡らず、本来なら動けるはずの筋肉が硬く重だるくなってしまいます。
その状態で無理に動かそうとすると、さらに筋肉が疲弊してしまい、肩こりがどんどん悪化してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
鍼灸でのアプローチ
気虚による肩こりの場合、単に凝っている部分をほぐすだけでは根本的な解決にはなりません。
鍼灸治療では、身体のエネルギーを補い、気の巡りを整えるツボを使います。また、消化器系を整えて、食事からしっかりとエネルギーを得られるようにする施術も大切です。
もちろん、肩や腕、首への直接的な負担を軽減する治療も合わせて行い、さまざまな面からアプローチしていきます。
今日からできるセルフケアの提案
鍼灸治療だけでなく、自分でできるセルフケアも大事!
- 十分な休息をとる:無理をせず、疲れたら休むことを意識しましょう。
- 食事を見直す:冷たいものや生野菜は控えめにし、温かいスープや煮物など、火を通したものを摂るように心がけて、胃腸を冷やさないようにしましょう。
- 甘いものを控える:砂糖の摂りすぎは、かえって身体のエネルギー消費を早めてしまうことがあります。
- 質の良い睡眠をとる:睡眠は、身体のエネルギーを回復させる一番大切な時間です。
- おすすめ食材:鶏肉、豆類、かぼちゃ、にんじん、さつまいも、シャケなど、身体を温め、エネルギーを補う食材を積極的に摂りましょう。
辛い料理で無理に身体を温めようとすると、胃腸に負担をかけることもあるので注意が必要です。
夏の終わりの肩こりは、「肩の使いすぎ」だけでなく、身体のエネルギー不足である「気虚」が背景にあるケースが多いです。今日からできるセルフケアや、専門家による鍼灸治療を上手に取り入れて、秋以降も快適に過ごしてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪