横浜で、 【楽器奏者専門ケアコース】がある マッサージ・はり・きゅう治療SHOKOの 院長(ファゴット吹き)のブログへようこそ!
先日、久しぶりの一人旅をしてきました。
行き先は、浜松市!
ずっと行ってみたかった「楽器博物館」が目的地です!
私はずっとファゴットで、それ以外はちょっと習っていたピアノとオルガンしか経験がありません(ピアノももう無理…)。
私がふれたことのある楽器なんてほんの一部…
ですが、楽器奏者専門ケアでいろんな楽器の方のお話を伺っているうちに、楽器全体に対する興味が自分の中で膨らんできました。
うん、行かねば!楽器博物館!
新幹線で昼前に浜松駅に到着。
浜松餃子で腹ごしらえしてから、さっそく向かいました。
浜松市にある楽器博物館は、J R浜松駅から徒歩10分のアクセス抜群に場所にあります。
https://www.gakkihaku.jp/
一歩入るとそこは世界の過去でした
楽器博物館は1FとBF、全部で4つの展示室がありました。
- 第1展示室―アジア
- 第2展示室―オセアニア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ
- 第3展示室―鍵盤楽器
- 第4展示室―国産洋楽器、電子楽器、ワークショップエリアなど
*第1、第4が1F
「ファゴットは地下にありますよ!」という事前情報を仕入れていたので、まずは階段を降りてBFの第2展示室へ。
そしたら目の前に!!ファゴットが!

階段に一番近い場所からヨーロッパの管楽器コーナーが始まっており、トップバッターがファゴットだったのです。
古いものは17世紀(チェック)のものからあります。
現在よく使われているファゴットと似ているけれど、キーや、管の太さが違う…
ウン百年も前に作られた、風格と呼んでもいい歴史を漂わせているファゴット(の前身)たち…
そのままなんと20分もファゴットコーナーで魅入っていました。
他にも現代のオーケストラでお馴染みの楽器の前身がずらり、
現代の形になるまでの変化を目の当たりにしました。

クラリネット

オーボエ

フルート

金管楽器たち

弦楽器
また、今では使われていない楽器も山ほど

手前のヘビは「ラッシャン・バスーン」
ヨーロッパのコーナーでほぼ2時間。
そのほか、オセアニアやアメリカ、アフリカの楽器も堪能。
西部劇の映画で見たことあるだけだったアメリカの楽器などがあり、リアルで目にするとなんだか別次元にトリップしたような気になります。
さすがピアノの街、浜松
次のコーナーは鍵盤楽器。
チェンバロからどうやって現代のピアノの形に変わっていったか。
形だけではなく音のなる仕組みもどんどん進化して行く様がよく観察できました。



また、国によって同じ時代のピアノでも装飾が全然違って非常に面白かったです。
時間が足りない!日本とアジアのコーナー
第2、3展示室だけで4時間使ってしまいました。
あと1時間で閉館という状況で、焦りながらも1Fの日本、アジアを見てまわりました。
日本のコーナーは琵琶や箏、雅楽の楽器などテレビでしか見たことのないものがたくさん。

アジアにはインドネシアのガムランや韓国の宮廷楽器など、素晴らしいコレクションがドーンとセッティングされていました。これらの演奏を現地で聴けたならば異国情緒の極みだと思います。

ヨーロッパ以外の楽器の写真が少ないのは、滞在時間に比例しています…
ああ、本当にもっとちゃんと見たかった!!!
国産初のファゴット!
時間に追われながらも絶対行きたかったコーナーが、国産洋楽器コーナーです。
そう、ここに国産初のファゴットがあるという情報を仕入れていました!
![]()

なんと、昭和18年ですよ!今から82年前です。
展示はむき出しでしたが、もちろんさわれませんので、壁側の面は見られません。
見えている部分から推察すると、おそらく現在のファゴットとそんなに大きくは変わっていないのではないでしょうか。
ということは…吹こうと思えば、吹ける…?
音、聞いてみたい…自分で吹いてみたい…。
そんな物思いにふけって、このファゴットの前で10分以上費やしてしまいました。
ラストスパートは体験コーナー
様々な電子楽器をじっくりみたいのを我慢して、体験コーナーに入ったのが閉館10分前でした。
このコーナーで世界の楽器やおもちゃを自由に触れます。
私は三味線とモンゴルの楽器(多分馬頭琴)を試してみました。
残念ながら写真は撮れず(時間がなかった…)
本当に、本当に惜しいです。
名残惜しくも時間はもう夕方5時。
12時に入館したので5時間の滞在ですが、見足りなかったし、体験したりなかったです。展示の多さに圧倒されました。
もっとじっくり見たかったし、その世界に浸りたかった…。
次回は朝から1日いよう!と決心し、後ろ髪をひかれながら博物館を後にしました。
楽器の進化の理由
全体を通して私なりに思ったこと。
楽器の進化理由は、「表現の追求」である。
例えば管楽器のキーやホールが増えるのは、出せる音域を増やすため。
また、より理想の音色を追求するため。
全体の大きさや形が変化するのもおそらくそうだと思います。
持ちやすいように、演奏しやすいように形を変えた場合もあるでしょうが、
基本的には音。
楽器は、やはり音を出すものであるから。
極端な話、演奏でかかる体の負荷は、二の次なのだろうと感じました。
もちろん体への負荷を軽減するための工夫もたくさんあるでしょう。
例えばファゴットはストラップを体にかけて楽器の重さを軽減しますが、
そのストラップの留め具が、現代では「バランサー」と呼ばれる取り付け位置を調整する金具が取り付けられるようになりました。
(てこの支点が変わる理屈で、重さの負担が減ります)
しかしやはり、楽器演奏は人間工学的に無理な姿勢をとらなければならないことには変わりはないのです。
体に負荷をかけてでも音を奏でるために、これだけ多くの楽器が生まれたということは
生きるために、人は音楽を必要としている証なのかもしれませんね。
その、必要不可欠な音楽をこの世界に響かせるようにするためにも、
楽器奏者専門ケアでしっかり皆さんをサポートしていこう!と改めて心に刻みました。
【追記】
さて、楽器博物館を満喫した私ですが、翌日はヤマハのイノベーションロードにいき、そちらも時間ギリギリまでじっくり堪能しました。
そして、せっかくだからと浜松餃子や鰻など、美味しい食べ物にも舌鼓を打ち、大満足の二日間でした。
イノベーションロードと、美味しい食べ物の話はnote記事にしてありますので、ぜひご覧ください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!










